

ダンスを始めてから、進歩してる気が全くしない…。俺には才能がないというのか…。

あらあら、お悩みのようだぜ。

兄ちゃんか…。余裕と言いたいところだが、正直言って、心がちょいとキツいぜ…。
『才能』は、ダンス初心者さんが、必ずと言っていいほどぶつかる壁です。
これを読んでいるあなたは、以下のどれかに該当するのではありませんか?
- ダンスを始めて、まだ1年未満
- 自分より後から始めた人に追い抜かれた
- 全然覚えられないor覚えてもすぐ忘れる
- 先生から怒られてばっかり
僕はダンスを始めて16年になりますが、最初の頃は、自分の才能の無さに頭を悩ませていました(詳しくは後述)。
なので『才能がないんじゃ…?』と悩むあなたの気持ちはよく分かります。
今回は、そんなあなたの気持ちを少し楽にする為のアドバイスを送らせて頂きます。

ちなみに、ろんどがダンスを始める上で参考にしたのは、コチラの記事だぜ。
マイペースにじっくり上達したい!独学ダンスはそんなあなたにピッタリです!
ダンスの”才能”って何?

もそもさ、ダンスの才能って何なのさ?

簡単に言うと“目で見た動きを、いとも簡単にコピー出来る人”のことだぜ。
ダンス以外のスポーツにも共通することですが、練習の基本は反復です。
同じ動きを何度も繰り返して、少しずつ体に覚え込ませることが必要です。
才能がある人と言うのは、時間を掛けて覚え込ませなくても、自分の身体をどうやって操ればいいのか、感覚的に分かっている人を指します。
この時点で、自分がどちらに属するか判断できるでしょう。

例えるなら、練習してもないクセに、あらゆるスポーツが出来ちゃうヤツ。学年に1人はいただろ?

あ、それ分かりやすい。いたわ、そんな憎らしい奴。
才能がないと上達しない?
まず最初に断っておきますが、決して、才能がない=踊れないではありません。
僕が思う才能とは、あくまで上達するスピードのことです。
なので、あなた自身に才能がなかったとしても、悲観する必要は一切ありません。

僕も圧倒的に才能ないタイプだし、才能ある人なんて本当に一握りだぜ(詳しくは後述)。
もちろん、練習のやり方や、努力の量によっては、才能のある人に追いつくことも十分に可能だと思います。
才能が無かったとしても、それはダンスを楽しむ上では一切問題にはならないのです。
僕は才能がないタイプのダンサーです

僕はとにかく覚えが遅かったぜ。

デブでゲーム廃人ってオプションも付いてたからな。
僕は天性の運動音痴でした。
とにかく覚えが悪く、一緒に始めた友人2人に置いて行かれました。
彼らが1~2日で出来るようになることも、僕は1ヶ月以上掛かることもしばしば…。

ブレイキンのチェアー(基礎)で1ヶ月掛かったことは、忘れないぜ…。
アドバイス求めても、言われた通りに体が動かない…。
それでも、地道に1つ1つクリアしていく毎に、体の使い方が理解できるようになり、人並みに踊れるようになりました。
レベルはまぁ…ほどほどって感じですがw
少なくとも“天性の運動音痴感”は、なりを潜めていると思います。
だから、才能がなくても、十分ダンスは楽しめます。
才能がなくても踊れるようになる為に必要な素質については、後半でお話ししています。
才能ある人ってどれくらいいるの?

兄ちゃんが教えてきた中で”才能”があった人って、どれくらいいたんだ?

ん~…。今まで50人以上見てきたと思うけど、すぐに真似できる才能があったのは”1人“だけだぜ。

マジか…?全然いねぇじゃん。

だから、才能なんて“なくて当たり前”だぜ。なくても練習すりゃ踊れるようになるしな。
僕は個人的に、初心者さんにダンスを教える活動をしています。
その中で、才能があると感じたのは1人だけでした。
その人は、僕が言葉を尽くして教えなくても、見たままをコピーすることができていました。
圧倒的な速さで上達していったので、僕は何かを教えたという記憶がありませんw

才能がある人ってのは、やっぱり圧倒的だったぜ。比べてもいいことないから、考えるだけムダだぜ。
ダンスの才能がないことを悩むあなたへ

悩んでる時ってのは、視野が狭くなりがちだぜ。

それは一理ある。もうお先真っ暗、世界の終わりのように感じていたところだ。

才能の無い先輩(?)の言葉を聞いて欲しいんだぜ。
- あなたの目的は何ですか?
- 先生との相性は良好ですか?
- 練習の方法に工夫をしていますか?
僕は今でこそ、のんびりと自分なりのスタイルでダンスを楽しんでいます。
しかし、あなたのように悩んだ時も、悩んだ人も見てきました。その経験を踏まえて、このことを考えてみましょう。
あなたの目的は何ですか?
あなたが、ダンスをする目的は何ですか?
悩んだり、焦ったりすると、大切なことを見失いがちです。
僕はダンスを始めて、才能がないと気付いてしまった時は、とにかく焦っていました。

ヘタクソなりに楽しんでいたのに、いつのまにか、目的が「置いて行かれたくない…」に変わってたんだぜ。
才能ある人と自分を比べてしまったことで、ダンスに楽しさを見いだせなくなってしまいました。
しかし「あいつより上手くなる!」「バトルで勝ちたい!」と言った目的を持つことは、上達に必要です。
でも、僕と同じように、周りに影響されていつのまにか目的が変わっていませんか?
後半でも詳しくお話ししますが、目的とは、それを頑張る理由でありゴールでもあります。

不安っていうのは、目的を見失っている時に襲ってくるんだぜ。
ダンスを始めた当時のことを思い出して、なぜ自分がダンスをするのかを再度考えてみましょう。
先生との相性は良好ですか?
あなたが中々上達しないのは、先生との相性が良くない可能性も十分に考えられます。
もしあなたがスクールに通っているのであれば、このことについて一度考える必要があるでしょう。

先生の言っていることが理解できない。前と言われたことが違って混乱する。これはもしかしたら、先生との相性が悪いのかも知れないぜ。
特に“指摘”と”指導”は全く違います。
良くない部分を「〇〇をもっとこうして!」と、ただ指摘することなら、素人でもできます。
でも、それで直せないから悩んでいるんですよね?
つまり、あなたに必要なのは、できない原因を突き止めて導いてくれる、指導の方ではないでしょうか?
先生は頼れる存在ですが、様々なタイプがあります。
0の人を1にさせるのが得意な先生もいれば、8の人を10にさせるのが得意な先生もいます。
つまり、双方の相性はとっても大切です。
もし心当たりがあるのなら、相性の良い先生を探して切り替えることを考えてみましょう。
練習の方法に工夫をしていますか?
あなたは、普段どんな練習をしていますか?
同じステップや振り付けを、ただひたすらに繰り返している練習に終始していませんか?
反復練習はとても大切なことです。
でも、中々上達できない時は“なぜ、できないのか?”を考えることがとても大切です。

確かに思考停止してたわ。んで、全然できなくて、イライラして、余計にできなくなる地獄ループ。

まぁ、あるあるだぜ。考えることを面倒くさがっちゃいけないぜ。
ダンスは、ほんの小さなコツを掴むだけで劇的に変化することがあります。
手の位置、重心の高さ、膝の向き、たったそれだけのことでも、動きに大きな影響を与えるのです。
また、筋力や柔軟性など、基礎体力の向上も必要です。
不安を感じている時は、自分のことしか見えなくなりがちです。
一旦体を動かすのをやめて、上手い人の練習を見学するなどして、自分に足りない部分を冷静に観察してみましょう。
上達する人に共通する”素質”とは?
ここからは、才能とは別に、ダンスが踊れるようになる人が持っている”素質”について紹介していきます。

ん?才能と素質って違うのか?

才能=上達の早さ。素質って言うのは“取り組み方”のことだぜ。努力できる人ってニュアンスだぜ。
才能がなくてもダンスは踊れます。
しかし、踊れるようになる人と、そうでない人には、明かな違いがありました。
僕が教えてきた初心者さんの中で(僕含む)、ある程度踊れるようになる人というのは、必ず以下の素質を持っていました。
- 高い目的意識を持っている
- 練習したくてウズウズしている
- 納得できるまで質問しまくる
例えプロレベルではなくても、踊れるようになる人っていうのは、必ずこのどれかに当てはまっていました。
そして、当然ながら才能がある人よりも圧倒的に数が多い!
もうちょっと詳しくお話しすると…。
高い目的意識を持っている
踊れるようになる人は、なぜダンスの練習をするのか、その目的が明確です。

例えば、今までこんなヤツがいたぜ。
- 〇〇(技名)が出来るようになりたい
- 褒められたい
- バトルに勝ちたい
- モテたい
- 痩せたい

後半はダンス関係ない気がするんだけど…。

その手段としてのダンスだったんだろうな。でも結果踊れるようになったし、結局はその目的に集中してるってことだぜ。
目的というのは、それを頑張る理由でありゴールです。
ゴールが最初から定まっていれば、それに向けてやるべきことを逆算して考えることができます。
しかし、何となくダンスを始めた人には目的がありません。
「なんとなく踊れるようになりて~」と、ボヤッとしたゴールでは、やるべきことに集中できないのです。
これはやがて、ダンスを辞める格好の口実になります。

つまり、何にせよ目的をキチンと定めろってことか。
練習したくてウズウズしている
また、踊れるようになる人は、練習意欲が非常に高いです。
これは上述した目的を定めていることにも起因すると思うのですが、とにかく常に練習したくてウズウズしています。

ヤツらはどんだけ忙しくても、何かしら練習してたぜ。僕も、当時は暇さえあれば体を動かしていたぜ。もうクセになってるぜ。

俺は目的があやふやだからか、1日10分の練習すら腰が重くなってたぞ…。
鏡を見る度に、音楽を聞く度に体を動かしたり、暇さえあれば動画をチェックしたり、とにかく練習量が多いです。

「練習日増やしてくれ!」とか「10時に来てくれ!(練習開始2時間前)」とか、無茶な要望もあったなぁ…w
才能を超えるのは努力…と誰かが言っていましたが、確かにそれは一理あるなと思います。
ダンスの練習時間については、コチラの記事もどうぞ。
練習は量より質!…とかの話ではなく、細くてもいかに継続するかが大切です。
納得できるまで質問しまくる

あ~、やっぱり質問は大事なんだなぁ。

教える側としては中々大変なことなんだが…。「これでいい?」とか「どこが違うの?」って、質問攻めだぜ。
先生がいるのなら、質問はとっても大切です。
なぜなら、上述したように、ダンスはほんの小さなきっかけて劇的に上達することがあるからです。
もちろん、自分でそのコツを掴むこともあります。
しかし、先生に質問して実際に自分の動きを見た上でアドバイスを求めれば、コツを掴む確率も上がります。
あなたが踊れるようになることは、先生にとっても嬉しいことです。
質問することは、双方にとってメリットになります。
恥ずかしがらず、先生を使い倒しましょう。
才能なんて気にするな!
長々と自分語りのようになってしまいましたが、参考になりましたでしょうか?
簡単にまとめますと…。
ダンスにおける才能とは、目で見た動きをすぐにコピーできる“運動センス”のこと。
しかし、才能の有無に関係するのは、上達の早さだけ。
「才能がないから踊れるようにならない…」はありません。

才能がある人は極々わずか。比べるだけ時間とカロリーのムダなんだぜ。
きっかけ1つ掴めば、ダンスは一気に上達します。
しかしそれは、日々練習に励んでいる人にしか掴めません。

あ、これなんかいい言葉だな。
心が少し疲れているなら、一旦休んで、回復したらまたマイペースに練習を再開しましょう。
きっと大丈夫!
僕がダンス初心者さんに伝えている、練習の基本はコチラ!